
アングラーが一度は経験する根掛かり。
ストラクチャーやボトムなど、ハネが好むポイントを探ると、必ずと言っていいほどやってしまうトラブル。
しかし、少しでも避けることができ、根掛かりをしてしまった場合も、回収率を上げることができればどうでしょう?
いつもは、根掛かりが嫌で攻めきれなかったポイントまで、ルアーをキャストできます。
さらに、奥までルアーを飛ばすことができるので、積極的にテトラポットの隙間や、消波ブロックのギリギリまで攻めれる。
攻めるポイントを増やすことで、ハネをヒットさせる確率も確実に上がります。
そこで今回は、根掛かりを回避する方法と、してしまった場合の対処法。
そして、ボトムを探る時の注意点をお話しします。
まずはコレをして、ボトムの状況を把握する
まだ、地形が把握できていない、新しいスポットに行った場合は、まずオモリだけを投げ、着底させリーリングをします。
これだけで、簡単にボトムの状況が把握できます。
オモリのみで根掛かりするようなボトムは、岩礁だと判断できます。
根掛かりはない。
しかし、リーリングしていると少し重くなり、オモリに藻などが付いている場合は、海藻が多いと判断。
この場合は、針がついたルアーを投げると、根掛かりするケースがあるので、注意が必要。
など、最初オモリを付け投げるだけで、ボトムの状況が把握でき、無駄な根掛かりを回避できるのです。
根掛かりしてしまった場合の外し方
根掛かりしてしまった場合は、むやみに引っ張ってはダメです。
まずは、一度ラインテンションを緩め、投げた逆の方向に向かってください。
そうすることで、フッとルアーが外れる場合があります。
しかし、逆にいけないスポットであれば、ラインテンションを緩め、右に45度以上移動、そして一度引っ張ってみる。
これでもダメな場合、今度は左。
と左右、試してみてください。
もし、ナイロンラインであればこんな方法もあります。
まず右手でロッドを持ちます。
リールから出ているラインの10㎝ほど上を左手で掴み、弓を射るように、左手のラインを引っ張ります。
この時、ラインがしっかりと張っているかが大事です。
そして、弓を放つようにしてラインを放すと、ラインの振動でルアーが外れることがあります。
この作業を何度か繰り返してみてください。
もし、20回ほどやってもダメな場合は、ルアーを外す専用器具
。
ルアーリトリーバーを使うしかありません。
根掛かりを回避しながら、ハネを誘うボトムテクニック
ボトムの状況が把握できたら、いよいよルアーをキャストします。
把握した時に、まずは何も異常がなかったポイントに着水させます。
そして、使うテクニックが「チョイチョイアクション」
コツっと底の感触を感じたら、チョイっと竿を上げ、ラインを巻きながら、すぐに元のレンジにルアーを戻す。
これを、繰り返しながらリトリーブしていきます。
ルアーの動きは、何かに当たると跳ね上がって、また落ちていく。
そして、当たった何かがハネだった場合や、落ちた場所の近くにハネがいた場合に高確率で反応してきます。
これでも、根掛かりしてしまう場合はルアーのサイズダウンや、フックのサイズダウンを行うと、根掛かりがだいぶ少なくなります。
よくしてしまいがちなことが、ボトムを意識しすぎると、ロッドを下げてしまうこと。
ルアーによっては、自分が思っているレンジよりも、下にいっていることがあるので、ロッドの下げ過ぎには注意が必要です。
まとめ
今回は根掛かりを回避する方法と、根掛かりしてしまった場合の対処法。
そして、根掛かりを回避しながら、ハネを誘うボトムテクニックを紹介しました。
回避する方法は、ボトムの状況が把握できていないスポットには、まずオモリだけを投げ、着水させリーリングしていき、ボトムを探ることから始めます。
こうすることにより、オモリの様子や根掛かり具合、そして底につくの感触で、ボトムの状況を把握することができるのです。
そして、外し方。
基本はむやみに引っ張らない事。
キャストした場所の逆方向に行けるのであれば、ラインテンションを緩め、逆方向に向かうと、フッと外れることがあります。
逆方向に行けない場合は、左右どちらかに45度以上、移動し引っ張ってみる。
もし、ラインがナイロンであれば、弓矢のようにラインを引っ張り振動で取る手もあります。
最後に根掛かり回避しながら、ハネを誘うテクニックです。
「チョイチョイアクション」というテクニックを使い、ルアーが底についたら、チョイと竿を上げ、元のレンジにルアーを戻す。
このアクションで、根掛かりを回避しながら、ボトムのハネを誘っていきます。
ぜひ、少しでも根掛かりを回避し、海底にルアーやワームを残さないようにしていきましょう。