
夏の高活性期の季節は麩エサを練りこんで上下のハリにつける両ダンゴの釣りが主になります。
バラケエサよりも粘る素材を使っているので、その分エサを持たせてヘラブナを寄せて釣ることができます。
早いアタリで釣ることができるので、量・数ともに期待できる釣りです。
初心者には始めは難しいダンゴのエサ付け。
しかし、ダンゴの付け方をマスターするためにも、実際に自分の指でエサを作って実践を繰り返すことが大切になってきます。
今回はそんな夏の両ダンゴの宙釣りについて紹介します。
この記事の目次
両ダンゴの釣りとは
ダンゴとはバラケエサに粘りの強い素材を足して、エサ持ちをよくしたもの。
それを上下のハリに付けたものを両ダンゴの釣りといいます。
両ダンゴの釣りは上下のハリに同じえエサを付けて、ヘラブナを寄せながら釣ります。
粘りの強弱のよってアタリの出方が変わってくるのが、両ダンゴ釣りの難しいところでもあります。
浅ダナとチョウチンの違い
両ダンゴの宙釣りには、浅ダナの釣りとチョウチン釣りがあります。
その違いについて見てみましょう。
浅ダナの釣りは文字通り、浅いタナを狙う釣りになります。
タナ1メートル規定がある釣りにおいては、規定スレスレを釣ることをいいます。
釣るタナが浅い分、ウキが立ってからアタリが出るまでが早いので、エサの打ち返しのテンポが良くて、数が期待できます。
一方、竿先の20から30センチの下にウキをセットして、深いタナを狙う釣りをチョウチン釣りと呼びます。
深いタナを狙う分、大型が釣れることも多く、強い引きで竿先が引き込まれる楽しみがあります。
底に着いてしまわないように、水深は最低3.5m以上必要となります。
浅ダナの釣り
両ダンゴの浅ダナ宙づり仕掛け
竿:7から11尺 夏場の高活性のヘラブナは足元まで寄ってくることもあるぐらいです。
だから、あまり長い竿は必要ないと思ってください。
ウキ:9から11センチのトップが太めのもの
オモリ:板オモリ 厚さ0.25ミリで1から1.5センチ程度
ハリス:上バリ20センチ、下バリ28センチ
ハリ:上下ともに5号(ヤラズタイプ)
エサ:マルキューのパウダーベイトヘラを1カップと水5カップをボウルにいれて、よく掻き混ぜたもの
重要なエサの付け方
打ち始めの時のエサは、角ばらせて溶けやすい状態にしてハリにつけます。
この時、ウキが沈んでもヘラブナはまだ寄ってきていないので問題ありません。
なぜなら水中でヘラブナにエサをもまれることがないからです。
しかし、ヘラブナが寄ってきて、ウキに落ち込みのさわりが出てきたら、ウキが沈むようなエサの重さだったものも沈まなくなります。
ヘラブナがタナに寄ってくると釣り始めの状態のエサでは、すぐに持たなくなるのでボウルのヘリにこすりつけて、10回ぐらい練りこみます。
すると、エサに粘りがでるので、これまでと同じ大きさで作ったとしても3、4目盛り、なじみ幅が多く出ます。
それでも、まだエサが持たない場合は、エサ全体を丁寧に丸めて、ハリのチモト部分を指先で強く押さえます。
そうすると、エサの持ちが良くなります。
このようにエサを適切に丸めて付けないと、ウキが寝たままの状態になり、水面にヘラブナが群れて釣れないということになります。
チョウチンの釣り
チョウチン釣りは、桟橋の下に集まったヘラブナを狙うのに適した釣り方の1つです。
管理釣り場では夏の日差しが強い時でも、魚が身を隠せる場所がありません。
あるとすれば桟橋ぐらいなので、そこに集まったヘラブナを狙うのに適した釣りがチョウチン釣りです。
チョウチン釣りの仕掛け
竿:基本は8尺から10尺、しかし混雑時や天候によっては桟橋の下にいるヘラブナも泳ぐ層が変わってきます。
そんな時のために15尺まで用意しておくと良いでしょう。
ウキ:14から16センチ
ウキの長さは竿の長さに合わせて考えると良いでしょう。
竿が8尺ならウキは14センチ前後、15尺では16センチを目安に選びます。
なぜなら竿が長くなるとタナも深くなり、ウキも大きくなります。
タナが深くなると早くエサをタナまで届けたいので、その分、ウキのサイズも大きくする必要があるからです。
ハリス:上バリ 30から40センチ 下バリ 40から50センチ
エサ:浅ダナと同じエサのサイズを大きくしてハリに付ける
重要なエサの付け方
チョウチン釣りは、広い層から狭い範囲にヘラブナを寄せることが重要です。
なので、しっかりとタナまでエサが持つようにします。
釣り始めは人差し指の第一関節ぐらいの大きさにして、角ばらせた形にしてハリに付けて、ヘラブナを寄せます。
しばらくは、ウキが沈むぐらいでもかまいません。
軽く竿を上げると、ウキの沈みも少なくなります。
エサ落ち目盛りから1から2目盛りしかなじまなくなったら、エサの付け方を変えます。
エサ全体を丁寧に丸めてハリにつける、またはボウルのヘリに10回ほど押し付けて、しっかり練りこんでからハリにつけるようにします。
そうすると、エサ落ち目盛りから4から5目盛り、なじむようになります。
まとめ
両ダンゴの浅ダナ釣りでも、チョウチン釣りでもエサの粘りと大きさを調整することで、しっかりとウキがなじむようにエサを付けることが大切になってきます。
夏はヘラブナが活性も高い季節だけに、数も望めます。
両ダンゴの釣りをしっかりマスターしてください。