【必見】タチウオを爆釣できる三つのソフトルアー

一年を通して楽しめるタチウオ釣りですが、アタリが絶えず、次から次へと釣れてしまう、そんな体験をしてみたいものですよね。
そこでオススメなのがルアー釣りの中でも、ソフトルアーを使った釣法。
ワームを使った仕掛けになりますが、「ワインド」、「パワーシャッド」、「タコベイト」を紹介します。
それぞれ「高速ダート」、「胸ビレ+しっぽのアクション」、「波動論」といった特徴で、タチウオの本能を刺激し、活性の低いタチウオもその気にさせます。
これから紹介する内容をチェックして頂き、ソフトルアーを使いこなし、タチウオを爆釣してください!
この記事の目次
ワームその①ワインド
ワインド釣法はソフトルアー釣りの中で最もポピュラーな釣法の一つ。
ポピュラーな理由はずばり「釣れるから」。
専用のジグヘッドとワームを使う事により、高速でジグザグにダートする設計になっており、この高速ダートにタチウオが反応してしまうのです。
というのも、タチウオを含めた小魚をエサとする魚は、高速で移動する生物に反応してしまう本能を持っており、フィッシュイーターのこういった習性を逆手にとったのがワインド釣法。
そして、タチウオの捕食スイッチを好きな時にオンにできるので、マズメ時以外でも釣果が期待できます。
ワインド釣法は近年人気が上がってきており、ワインド用のジグヘッドとワームを各メーカーが発売するようになりましたが、その中でもタチウオアングラーから最も評価の高いものを紹介します。
ワインド最強コンビ「ZZ Head」×「マナティー」
ジグヘッドとワーム、共にオンスタックルデザイン社がオススメ。
ワインド釣法がまだ確立していなかった2,000年代初頭、オンスタックルデザイン社はエギングのジグザグダートアクションにヒントを得て、新しいルアーを使った新しい釣法を試みていました。
転機となったのは何気なく棒状のワームである、スティックベイトをオーナー社のAXヘッドに装着した時。
予想外にジグザグダートし、群がる魚たち・・・これこそ彼らが求めていたルアーの動きでした。
それから商品化するために何度も改良を重ね、完成したのがワインド専用のワームである「マナティー」。
専用のジグに装着することが前提となっているので、デフォルトで挿し穴が開いており、真っ直ぐジグを差し込めばワインド釣法に理想的なジグザグダートを実現してくれます。
そしてマナティーとペアで設計された、ワインド専用のジグヘッドが「ZZ Head」。
「ZZ Head」はワインドの肝である、安定した左右へのジグザグアクションを実現します。
また、シャクる際に発生する引きの抵抗を最小限に抑えた設計となっており、アングラーへの負担を軽減。
「シャクる」というアクションはタチウオへのアピールが抜群な反面、「疲れやすい」というデメリットがありましたが、そのデメリットを克服しています。
そして素材には鉛を使用し、加えてニッケルメッキ処理を施してあるので耐久性が強く、万が一岸壁などにぶつかっても壊れる事がありません。
装着が全てと言っても過言ではない
ワインド釣法専用のマナティーとZZ Headですが、正しく装着しないとその本領が発揮されません。
まずは大切なのは、ZZ Headをマナティの穴に真っ直ぐ挿すこと。
左右のズレはもちろん、上下のバランスもチェックしてください。
そして最後は下記の画像のように、フックをマナティーの腹付近にさしましょう。
真っ直ぐダートさせるためにチューンナップ
装着を無事終えたら、正面にジグザグダートするか確認しましょう。
チェックするためには、セッティングし終えたリグをチョイ投げして、数メートル早巻きしてみてください。
この時、自分に向かってダートせずに、左右にずれてしまう場合は以下の画像を参考に調整しましょう。
この画像の通り、ZZ Headがバランスよくマナティーの真ん中に挿し込まれていないと、左右のいずれかにずれていってしまいます。
バランスよく真ん中に挿し直してみましょう。
また、万が一ダートさえしない場合は以下の二つをチェックしてみてください。
- ZZ Headのシャフトが歪でいないか?
- マナティーの腹付近に挿しているフックによって、マナティーが歪んでいないか?
最初のセッティング時にチェックすることも大切ですが、釣りの途中で岸壁にぶつけてしまった時や、タチウオとファイトした後もズレが生じていないかチェックした方がよいでしょう。
アクション
続いてワインドのアクションについて。
以下の手順になります。
- キャスティングしたら、ロッドを上げてラインが張った状態にしましょう。
- そしたらロッドをおろすのですが、その後素早くまたロッドを引っ張り上げてください。
- そして、ジグヘッドが前進した分として、リールを一巻。
このサイクルを繰り返します。
ちなみにジグヘッドがジグザグにダートするのは②の、ロッドを持ち上げる瞬間です。
ここで重要なのが、ロッドをおろしたらすぐ持ち上げること。
というのも、ロッドをおろした後、そのままにしておくとジグヘッドが沈んでラインが張ってしまいます。
そしてラインが張った後にロッドを引っ張り上げても、ジグヘッドはジグザグにダートせず、ただ単に真っ直ぐダートしてしまうのです。
ワインド釣法の肝はジグヘッドのジグザグダートなので、この点をマスターしましょう。
ワームその②パワーシャッド編
ワインド釣法と並んでタチウオアングラーに評判なのが「パワーシャッド」。
棒状のスティックベイトが基になっているマナティーと違い、パワーシャッドには胸ビレと、尻尾がついています。
パワーシャッドの特徴はこの胸ビレと尻尾の存在で、ワインド釣法ではシャクリが必須となりますが、パワーシャッドは胸ビレとシッポが水中でヒラヒラとアクションしてくれるので、タダ巻きでもアピール十分という優れもの。
時々、ストップ&ゴーや、ダートなどのアクションも混ぜるといいでしょう。
パワーシャッドなら「3Dジグヘッド」×「Power Shad」
パワーシャッドもワインド釣法と同じく、ワームとジグヘッドを組み合わせます。
パワーシャッドのオススメリグはECO GEAR社製。
ECO GEAR社のモットーは「ルアー x エサの融合」で、ルアーの扱いやすさと、生エサの食いつきの良さとの融合がテーマとなっています。
そのモットー通り、ワーム類のソフトルアーのみを扱っており、スタッフ自身によるテストを経て商品化されているようです。
尚、ソフトルアーに関しては、幾度のテストの末に見つけたアミノ酸組成の黄金比を採用しており、溶出速度もコントロールされているとのこと。
具体的なオススメなのが、まずは「パワーシャッド」。
ボディが他のワームよりも固く作られているので、尻尾が動きやすく、タチウオへのアピールが考えられた設計になっています。
またカラーも27色と豊富。
夜光のカラーもあるので、蓄光すれば夜に抜群のアピール力を発揮することでしょう。
そしてジグヘッドは「3Dジグヘッド」。
海釣りでの使用が前提として考えられているため、サビに強い「ナローゲイプタイプ」のフックが使用されています。
カラーは夜光2色とイワシをイメージした計3色、重さは14gと30gが用意されています。
尚、メーカーの推奨としては
- 30gのジグヘッドには5インチのパワーシャッド
- 14gのジグヘッドには4インチのパワーシャッド
がベストマッチとのことです。
参考までにですが、30gのジグヘッドは重さがあることからボトムのズル引きに有効で、14gは動かしやすいので、ダートやリフト&フォールなど、アクションで仕掛けていきたい時に有効、とのこと。
続いてセッティング方法について紹介します。
簡単セッティング
パワーシャッドと3Dジグヘッドのセッティング方法ですが、ワインド釣法ほどシビアでは無いので、気軽にチャレンジしてみてください。
まずはパワーシャッドのエラの下あたりを、下の画像のように切り落としましょう。
続いてジグヘッドの針を通しやすくするため、真ん中に爪楊枝などで穴をあけてください。
そしてジグヘッドの装着ですが、下の画像のように、ジグヘッドの針の形に沿ってパワーシャッドを通しましょう。
最後はメインの針をパワーシャッドのお腹の部分から外に出し、もう片方のフックを装着すれば完成です。
ちなみに初心者や急ぎの人には予めセッティングが済んだ状態で売られているものもあります。
実釣編
セッティングが完了したら早速実釣へ。
キャスト後、まずはフォールで沈めていきましょう。
その後は基本的にタダ巻きで大丈夫なのですが、食いが鈍い時はトゥイッチやストップ&ゴーを織り交ぜてみてください。
ちなみにワインドのようにシャクってダートさせるのも有効。
3,4回シャクってフォール、というアクションを繰り返すと、フォール中にヒットすることが多いようです。
そしてもう一つパワーシャッドに欠かせないのが「蓄光」。
夜光カラーのパワーシャッドは蓄光器で光を当てれば、暗闇の中で光、タチウオをおびき寄せてくれます。
波動理論を極めた「タコベイト」
最後に紹介したいソフトルアーが「タコベイト」。
今でこそルアー業界において「波動理論」は浸透していますが、タコベイトを開発したヤマリア社はその「波動理論」をいちはやく釣りに取り入れました。
タコベイトはマグロなどの大型回遊魚や、タチウオ等の根魚、北海道や東北ではサケ釣りに有効と言われており、海外でもカナダやアメリカでサーモンフィシングの定番ルアーとして認められています。
タコベイトのポイントは「蛍光紫」と呼ばれる保護色を模したもので、今では「ケイムラ」とも呼ばれますが、ヤマリア社のタコベイトは目の部分にこの塗料を塗り、さらにボディ部のビニールにも混入しているので、魚のウロコにそっくりな乱反射を起こすのです。
そういった拘りが釣果に繋がり、世界でも高い評価を受けています。
そんなタコベイトの生みの親はヤマリア社創業者の山下楠太郎氏。
明治41年に三重県の漁師の父親の基に生まれた山下氏ですが、幼少期から釣りに触れていました。
そしてタコベイトのヒントはこの頃に得ています。
それは山下氏が12歳の時、次兄が船長だった漁船が漁に出ていたところ、嵐に遭遇し、帆も櫓も食料もすべて流されて船はボロボロに。
そんな時、無風にも関わらず船がグルグルと旋回していることに気がつき、海面を覗くと、海中に垂れていたマグロ縄の針に、赤い布が引っかかり、それにマグロが食いつき船を引っ張っていたのです。
このエピソードを聞いた山下氏は、魚は必ずしも生きたエサに食いつくのではなく、疑似エサにも食いつく、という事実に気がつきました。
その後山下氏は漁師として生計を立てながらも30歳で引退し、ヤマリア社の前身となる釣具屋を開業。
主力製品は自らが使ってきたマグロ釣り用の仕掛けは売り上げが好調でしたが、山下氏の中での最優先事項はタコベイトの開発でした。
タコベイトの開発にあたってまず山下氏が目をつけたのは「音(波動)」。
水中では陸よりも音が伝わる速さが5倍以上と言われており、魚は人間が聴こえない音域も聞き取り、波音、遊泳音、超音波を聞き分けていると言われています。
この音(波動)の中には、エサとなる小魚の遊泳音や、逃げ惑う音も含まれており、この音を再現できることができれば、釣れるタコベイトができるはず、と山下氏は考えたのです。
当時は終戦後で満足に素材を探すことができなかったのですが、そんな中でも目をつけたのが「塩化ビニール」。
それから山下氏は
- 波動を発生させ
- 水音に影響を受けず水分を吸収しない(固くならない)
この二点を実現すべく工学博士の田辺太郎氏と二輪三脚で試行錯誤を繰り返しました。
そして一年の研究の末、理想のタコベイトが完成しました。
元祖タコベイト。ヤマリア社の「猛光太刀魚テンヤ」×「パニックベイト 太刀魚 テンヤSP」
タコベイトの生みの親であるヤマリア社ですが、タチウオ狙いのタコベイトと言ったらこちら。
「パニックベイト 太刀魚 テンヤSP」。
ヤマリア社独自の「波動」はもちろんですが、タチウオ用モデルの特徴は発光性です。
その場の光を反射する「ケイムラグロー」と蓄光器の光を貯めることができる「ケイムラ発光」の二種類が用意されています。
また、色も16種類用意されているので、どんな状況にもマッチするものが選べるでしょう。
そしてタコベイトのオススメの使い方はテンヤとの組み合わせ。
テンヤと言えばテンヤ釣りですが、タコベイトとの相性もよいと言われています。
特にヤマリア社の「猛光太刀魚テンヤ」は夜光ヘッドを装備しているので、深層に潜むタチウオにも光でアピールできますし、アシストフック装着用の穴がついており、タチウオ釣りにピッタリのテンヤです。
またアレンジも自在で、タコベイトを三つつける、なんてことも可能。
実釣編
基本はタダ巻きでOKです。
アクセントを入れたい時は小刻みにジャークを入れると良いでしょう。
尚、タコは泳ぐ際、水を噴射する「ジェット噴射」と呼ばれる動きをします。
まっすぐなダートにも似た動きなので、真似してみるとタチウオにもアピールになるかもしれません。
まとめ
本記事は「タチウオが釣れるソフトルアー」というテーマの基、
- ワインドワーム
- パワーシャッド
- タコベイト
の三つを紹介しました。
ワインドは「高速ジグザグダート」、パワーシャッドは「タダ巻きで胸びれ+シッポアクション」、タコベイトは「波動論」とそれぞれ個性があり、どれもタチウオの補食スイッチを刺激することで、タチウオアングラーの間では高い評価を得ています。
これは活性の低い時間帯のタチウオにも有効なので、周りがシーンとしている時に、一人だけアタリが止まらない!なんてことも、あるかもしれません。
また、それぞれ
- 具体的なオススメ製品
- セッティング方法
- 実釣時のオススメアクション
を紹介しているので、ソフトルアーでタチウオを釣りたい人には参考になるのではないかと思います。
ソフトルアーはハードルアーよりも質感が生エサに近いので、是非その特性を活かして、タチウオを爆釣していってください。